4500シリーズ

RCA社からCOS/MOS-IC CD4000シリーズが登場した後、米国Motorola社からもCMOS-ICが発表されました。1970年代、4000シリーズと一緒に登場したのがMC14500シリーズ、通称4500シリーズです。4500シリーズは4000シリーズにはない変わったファンクションのICが数多く生産されました。CMOSプロセスが得意とする集積化を生かし、数十段に及ぶシフトレジスタや、多機能カウンタ、特殊ロジックがラインナップにあります。また、工業、産業コンピュータ向けのMC14500Bという1-Bit ICUというロジックICでは異色な型番も発売され、これら4500シリーズは2000年代前半まで生産され続けました。現在は、カウンタ、デコーダを残し、生産終了品が増えましたが、まだまだ現役のロジックファミリです。セカンドソースでは、日立のようにHD14520Bとオリジナル品を踏襲している145xx表示のものと、東芝のようにTC4520Bと先頭の"1"を省略したものと、型番表記は各社統一されていません。