TD3400P(ロット記号"エ")
(引用資料:'74 東芝集積回路ハンドブック)
東芝のTTLのロジックICです。
TD3400シリーズに属します。
SN7400と同じ、2入力NANDが4回路入っています。
(引用資料:'74 東芝集積回路ハンドブック)
TD3400APの内部回路図です。
マルチエミッタトランジスタを用いた、一般的なTTL-NANDゲートです。
ただし、TD3400Pには入力部のクランピングダイオードがありません。
TD3400AP(1973年製)
TD3400シリーズは、TD34xxPとTD34xxAPの2種類に分かれています。
TD34xxPは、一世代前のTD1400シリーズをTI社のSN7400シリーズと互換性を持たせるために1971年頃に誕生しました。
はじめは、TD1400シリーズのICの型番を変えただけの製品でした。
しかし、1972年にTD34xxPシリーズを改良して品種を増やしたTD34xxAPシリーズが開発され、
TD34xxPシリーズはすぐに廃品種になってしましました。
このため、本ページで取り上げたTD3400Pは非常に珍しく、存在を知っている人もわずかでしょう。
でもご安心ください。
このページでは、TD3400PもTD3400APも取り上げ、貴重な回路図資料もございます。
ぜひ、ほかのTD3400シリーズのICもご覧ください。
TD3400シリーズは、東芝の半導体技術の遷移を語るうえでなくてはならないシリーズです。