TH5002

Quad Lamp and Relay Driver

TH5002
TH5002P(1974年製)

TH5002

東芝のハイブリッドディジタルICです。
TH5000シリーズに属します。
エキスパンド端子付きのNANDゲートが4回路入っています。

TH5002

TH5002Pの内部回路図です。
電源電圧は推奨5.0V、最大8.0Vまで印加可能です。
回路構成はDTLですが、出力にパワートランジスタを使っています。
耐圧は35Vで、連続150mA、瞬間250mAの電流を吸い込むことが可能です。
また、伝達時間も0→1では800ns、1→0では35nsと高速です。

さて、TH5002Pは珍しいパッケージですが、ピンはどこにあるでしょうか。
答えは、裏側にございます。

TH5002 TH5002

このように、樹脂によってピンが固定されています。
ピッチは一般的なDIP-14Pと相違ありませんから、気楽に扱うことができます。
外形図を見ると、東芝独自のパッケージだということが分かります。

このICは、名前の通り電球やリレーの駆動回路を集積化したものです。
以下、使用方法について紹介します。

1.電球の駆動回路

TH5002

上の回路図のように電球を駆動させることができます。
Rを直列に組み込むことで、突入電流によるICの破壊を防ぐことができます。
エキスパンド端子にDTLを接続して、入力を増やすことも可能です。

2.リレーの駆動回路

TH5002

上の回路図のようにリレーを駆動させることができます。
Rを直列に組み込むことで、サージ電流によるICの破壊を防ぐことができます。
エキスパンド端子にDTLを接続して、入力を増やすことも可能です。

3.DTL/TTL→HTLレベル変換回路

TH5002

上の回路図のようにHTL(High Threshold Logic)-ICのインターフェースも可能です。
ただし、TH5002Pの出力にはプルアップ抵抗が必要です。


引用:'74 東芝半導体ハンドブック →資料館


最終更新日:2023年8月10日



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