T1001(ロット記号"う")
3入力のNANDゲートが2回路入っているDTL-ICです。
ロジックICでは珍しい、メタルCANパッケージです。
1966年、東芝が集積回路製品の量産が開始されました。
その記念すべき量産第一号の集積回路がこのT1001です。
T1001はDTLシリーズとして量産が始まりましたが、すぐに後継種としてTD1001Mが開発され、
1969年にはすでにデータブックから消滅してしましました。
このICは、小型電子計算機などで使用されることを目的とした為、
ファンアウト、雑音耐性を高くし、低消費電力と温度特性に重点を置かれて設計されました。
内部回路でも、2種類の構造のダイオードを使い分けて高速動作(50ns)を可能にしました。
引用元:東芝レビュー(1967年2月号)
中身を調べる為にカットしたものです。
当時の最先端の技術を利用した製品でした。
このページは、日本電気工学技術製作所のだいのすけ様より頂いた資料をもとに製作いたしました。
大変貴重な資料を下さり、誠に感謝申し上げます。
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