MC1034

MC1034P(TI、1972年製)

モトローラのECLのロジックICです。
MC1000シリーズに属します。
1回路入りD-フリップフロップです。
金メッキの足が非常に美しいですね。

内部の回路は以下のようになっています。

回路全体の消費電力は定格185mWです。
また、伝搬遅延は2.0nsと高速です。
DTL-ICと比較して、Pull Up/Downの抵抗値は低いです。
また、電源電圧が-5.2Vの為、設計時に注意が必要です。

クロック入力はC1とC2があり、内部回路よりOR構造になっています。
片方しか使用しない場合は、もう片方を数百Ωでプルダウンします。

SET、RESET入力は、通常Lにして使います。
ただし、
SETがH、RESETがLの時、出力QはHとなり、
SETがL、RESETがHの時、出力QはLとなり、
SETがH、RESETがHの時、出力Qは不定となります。

11番ピンと12番ピンは、出力に繋ぐ端子です。
600Ωの抵抗が内蔵され、Pull Down抵抗となります。
これらの端子を使用すると、消費電力は240mWになります。